2017年7月20日木曜日

左京区

「外」に空間現代のライブを聴きに行き、「片桐ユズルにきく」会に参加したりと、左京区にばかり出かけている。今日、はじめて訪ねていったミシマ社、ここも左京区だった。40数年前、京都暮らしをはじめたのが左京区だったから、いちばん土地勘はきくエリアで、今でも左京区に行くと、どことなくなつかしい。

ミシマ社であった対談「イスラムから世界を見ると」は面白かった。買ったことのある本の筆者の話を聴きにいこうなんて思い立ったのは京都のサイズ感の賜物だろう。なんせ、ミシマ社まで自転車で30分。あまりにもとぼしい自分のイスラム体験 - イスタンブールからデリーまで三週間かけてひたすら移動したことがある(1974)- と現代政治の間は埋めようもないが、オリエンタリズムを介さずにイスラムを知るには、うってつけの話者二人(中田考・内藤正典)だったし、イスラムを鏡にして日本社会を相対化していく試みは有効だ。お二人の話を聴きながら、イスラム国の勃興が、わけしり顔の大人に対する若者の反乱ではないかというの僕の見立てはそう的を外してないように感じられた。西欧列強が勝手に引いた国境線がそもそもの混乱の元なのだから。