2017年5月21日日曜日

弘法市

暑い日が続くと、家の中も暑くなってくる
引き籠もってばかりもいられないので、出かけることにする
稽古着を脱ぎ捨ててー4ヶ月ぶりだーTシャツの上に、薄い綿のシャツを羽織る
最近見つけた南インドカレーを食べさせてくれるお店でお昼を食べ、進路を南に取る
基本、京都は北が高く、南が低いから、自転車をこいでいても暑さが気にならない
東寺の弘法市に行くのは何年ぶりのことか
この近くに仕事場があった時期には、毎月のように覗きにきていた
高校の脇に自転車を停め、境内に入ると、なかなかの活気
毎月25日にやっている北野天満宮の市よりもお店の配置に統制が取れている
市ってなんで楽しいのだろう
京都に遊びに来る人は、弘法市(毎月21日)や天神市(毎月25日)をめがけて来るとよろしい

























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片桐庸子さんコーナーですが、器がひとつ貰われていきました
まだ、大物が残っています
もっと前に、持ち込まれた花瓶も並べました
プロフィールもいただいたので、脇に掲示することにしました

2017年5月20日土曜日

あなたの体は9割が細菌

今年これまで読んだ本の中では群を抜いて面白かった。肥満は伝播してきた、免疫系における虫垂の重要性、自閉症と大腸の関係、経道出産時における母体から新生児への免疫系の伝達、等々。大腸のマイクロバイオータと呼ばれている細菌群の多様性とそのはたらきについて書かれている。ここ百年ほどの間に、抗生物質に代表される薬品が使われてきたことで、何万年もかけて築きあげられてきた人体と細菌の共存関係が毀損され、さまざまな問題の原因となっている。眼から鱗が何枚も落ちた。と同時に、晴哉先生の慧眼にいまさらながら驚かされた。禁糖前と禁糖後のマイクロバイオータの多様性の比較などしてみると、どんな結果がでるだろう? これから子どもを育てようという世代必読(稽古もしてね)。原題は"10% Human". 「10%だけ人間」という邦題だと売れないな。

あなたの体は9割が細菌 アランナ・コリン著 河出書房新社 2016

2017年5月16日火曜日

早く杖の似合う老人になりたいと思ってきたが、とりあえず二本の足で歩いている。いや、京都に越してきて以来、歩くことが多くなり、3キロ4キロは当たり前のように歩いている。これまで、杖を使っている人には、「杖は支えにしちゃいけない」と言ってきたのだが、実際に自分で杖を使って歩いたのは、熊野での経験(→熊野詣2)が初めてかもしれない。お遍路さんが杖を使って歩くのも、さもありなんという感じだ。

市販の杖は、ほぼ100%短くて頭にT字型の握りがあるタイプのものだ。いかにも杖を支えにしますという感じ。登山やウオーキング等で使われているものーこちらはストックと呼ばれているみたいーは、手を通す輪っかがついて、グリップが効くような握り手になっている。歩行にふさわしいのは、むしろ、行者さんが使うような長いタイプー錫杖と呼ばれているのもの。杖の先っぽを一歩先の地面に置くだけで、接点に力が加わらないよう歩く。坂道、石段を登るときには、足を運ぶのと同時に握ってる手を下に滑らせる。いや、手を下に滑らせることで足を運ぶ。杖は握りしめない。つまり、カタをもって杖を持ちさえすれば、これは可能だ。杖の役目って、稽古でいうと「跡おい」の感じ。杖を置いたところに自分の足を運んでいく感じなのだな。

熊野から京都に帰り着き、最寄り駅から等持院まで2キロほどの道のりをやはり杖を使って歩いたのだが、疲労困憊していたのにもかかわらず、足がスタスタと運べた。夜遅い時間だったから目立たなかったけれど、昼日中、長い杖をついて街中を歩くにはちょっと勇気が要りそうだ。回峰行の写真などみると、行者さんは自分の背丈より長い杖を使っている。ちなみに、熊野から借りてきた杖の寸法を測ってみたら125センチだった。最低、これくらいの長さは欲しい。伸縮式でオシャレな長杖ってないかな〜。

2017年5月10日水曜日

熊野詣 3

ゴールデンウィーク明けなので混み合ってる感じはしない
それでも、そこそこの人出
京都ほどではないけれど、外国からのインバウンド客の比率が高い
熊野に来るだけでなく、熊野古道を歩いてる
那智の滝に向かうバスを待っているとき、30歳くらいの肌の黒い若者と話したら、
インドのチェンナイから来たという

大門坂でバスを降り、石段を登り那智大社を目指す
それにしても、よく歩いてるな〜
那智大社、青岸渡寺を参拝し、いよいよ那智の滝と対面
坂を下り、滝に近づいていく
落差133メートルというのは半端ない

























滝壺の近くまで登る
幸いなことにだれもおらず、一人で滝と対坐する
水の塊が落下し、途中の岩にぶつかり、そこから水の膜となって広がり落下していく
ひたすら、水の動きに集注していく
20分もそうしていただろうか

バスで紀伊勝浦
もう一泊する選択肢はあったが、もう満腹
最終の特急列車に乗り、大阪回りで京都に帰り着いた

テーマ稽古をはじめたら

本部登録してる人に教えることはなにもない
というのが基本的なスタンス
稽古場には、ダン先生+その他、しかいない
指導者と呼ばれている人にしても、年数長くやっているというだけで、
分かっているかというと、そんなこともなくて、つまり五十歩百歩
ダン先生に梯子を外された回数が多い分
稽古始めたばかりの人に比べ多少転び方は上手かもしれない
その程度のちがい

テーマ稽古というのを設定したら、ポロポロと希望者が現れて、
「坐法」「臥法」をはじめ、「しずみ」「観点」といったテーマで稽古している
そのうちに、「裏の輪郭」だ、「中眼の随伴行気」だ、
つまり三日間の稽古会でやったばかりのテーマを抱えてやってくる人が現れはじめた
最新のことなど、とてもついてってないのに、そんなテーマでここに来るか?
と、言いたいところだが、一緒に稽古できる千載一遇のチャンス到来と喜んでいる

その人たちに尻叩かれて、随伴行気の一覧表とのにらめっこをはじめた
まったくありがたい話である
1時間枠で始めたものの1時間で収まりきらないところが難点
そんなわけで、2時間枠の稽古も受け付けることにしました

2017年5月9日火曜日

片桐庸子さんからお預かりした器、本棚の上に並べてみたら、いい感じです
希望される方に差し上げてくださいとのことですので、一度手に取ってみてください


こども稽古会

こども稽古会の詳細決定
やってくる話はお断りしないというのが主義
でも、小学生相手の稽古会をやることになるとは思わなかった
小学校低学年って、最近会ったことがないし...
去年、石川のワンネスの事務所にお邪魔したときに、十代の若者何人かに会ったが、
「わー、十代だ!」と感動したくらい

とうとう孫世代が相手ですよ
まったく未知との遭遇
話聞いてくれるのかしら、ことば通じるのかしら、心配の種は尽きない
とにかく、ゲームとして提示するしかない
会場は80畳分の板の間

昔よくやった合同稽古会の感じなのかしら
基本、ぼくらの稽古って、傍から見ると、「大のおとなが遊んでいる」
ようにしか見えないし、実際、遊んでいたとしか思えない
30代〜50代のおじさんおばさんが、体育館の端から端まで忍者走りで駆け抜ける
あの熱気、明るさ、邪心のなさって、いったい何だったんでしょうね
大人が遊べたんだから、こどもも同じように遊べるでしょう
立つ、座る、歩くとつないで、跳ぶで締めたいな

チラシをつくるというので、言い出しっぺのお母さんと作戦会議
できあがってきた下書きのプロフィール欄に、「米国を放浪し」などという一行
「いや、ぼく放浪してませんから」と訂正してもらったのだが、なんで、放浪者にされてしまうのだ

チラシは今週末には刷り上がってくるそうです


熊野詣 2

稽古着姿で杖ついて歩いていると巡礼者に見えるらしい。

バスで新宮に出て、最初に目指したのが神倉神社。岩山が御神体で、急な石段を登っていかなくてはならない。登り口に杖が用意されていて、参拝客はそれを借りて登って行く。細身でやや長めの一本を借りて登りはじめた。

























神倉神社からは新宮市内が一望でき、その先には太平洋。さて降りようとしたときに横道発見。牛の背経由速玉大社と表示されている。登って来た石段を降りてコンクリ道を通って速玉神社に向かうより、山道を抜けてった方が理にかなってる。道は山の中腹をアップダウンしながら続いている。いかにも古道という雰囲気。今回、熊野古道を歩く予定はなかったから、プチ古道ウォーク気分。無事、速玉大社近くの駐車場に降り立った。ただ、神倉神社で借りた杖をまだ手に持っている。

























速玉大社は熊野三社のひとつ。どこかに杖を返せるところはないかしらと探してみたが、そんなものはあるはずもなく、かといって神倉神社に戻る時間もない。しかたなく、杖を手にしたまま那智大社を目指すことにした。

杖を手にして街中を歩いていると、人の視線がちがう。きっとこの人は熊野古道をずっと歩いてきたんだ、という好奇心と少しばかりの尊敬の混じった視線。ちなみに熊野古道を歩いてる人たちの大半は、いわゆるウォーキングスタイルで決めてらっしゃいます。

この杖を相棒に、電車に乗りバスに乗り、那智大社の参道を歩きー実に役に立ったー結局、京都まで連れかえってきてしまったのです。神倉神社さん御免なさい。必ずお返しに参ります。

杖おもしろい。杖に関してはいずれこのブログに書こうと思っている。

2017年5月8日月曜日

熊野詣 1

熊野に行こうと思った
那智の滝は一度は見てみたい
1日1本、京都から紀伊勝浦、新宮に特急が走っている
これを使えば、午後の早い時間に紀伊勝浦に着く
でも地図でこの海沿いルートを眺めてもピンとこない
いや拒絶されてる感じさえある
まだ熊野に行くのは早いのかな〜と
諦め気分で床についた

朝4時に目が覚めた
そうだ最初に本宮大社に行けばいいんだ
紀伊半島のど真ん中を縦断するバス路線がある
本宮大社ー速玉大社ー那智大社とつないで行けば、熊野世界に入って行けそうな気がする

京都駅から近鉄電車で大和八木
電車に乗っている間にみつけた民宿に電話して宿を確保
日本一長い路線バスという新宮行きの特急バスに乗る
5時間バスに揺られて熊野本宮大社到着

























(路線バスも途中休憩を入れながら走る。十津川村にある谷津の吊り橋)

特筆すべきは大斎原ーおおゆのはらと読むもともとの神社があった川の中洲
こんなに気持ちよい場はない
もっと厳しい場所かと思っていたが
空気がこまやかでやわらかく、女性的といってもよい
神域なのに慈悲という仏教語が浮かんでくる
河原に出て土手を越えて戻る途中、大きな黒蛇と遭遇した
神様に会ってしまったような気分








そうそう、本宮大社でおみくじを引いたら「大吉」だった

2017年5月2日火曜日

俎板を削る

ネギを細かく切ろうとしたら切れない
俎板の中央が凹み、包丁の歯が届いていないのだ
この俎板、一体何年使ってんだろう?
20年ではきかない
俎板削りで探してみると、サンドペーパーらしきものを使うタイプがある
でもこれでは、表面の汚れを落とすくらいで、凹みには無力
カンナがけするしかない
木工に詳しい池田さんに相談するとー彼は自分で動法盤までつくる
カンナを持って訪ねてきてくれた
見本を見せてもらいー実際には半分くらいやってもらったー続きをやりはじめた
これは愉しい
筆動法の墨すりみたいなものだが、墨すりよりも愉しい
ただ、木屑の量に比べ、中央の汚れた領域、つまり窪んだ部分の面積はなかなか減らない
随分と深くえぐれていたのだな
作業が進み、凹凸が減って、真ん中の黒ずんだ部分が小さくなってくる
全部削って新品同様にしてしまう?
いや、真ん中少しだけ残して、歴史を留めることにする