2017年3月30日木曜日

3月の読書

追憶のほんやら洞* 甲斐扶佐義編 風媒社 2016
中動態の世界 國分功一郎 医学書院 2017
一投に賭ける* 上原善広 角川書店 2016
モンドくん* 奥村門土 PARCO出版 2014
カブールの園* 宮内悠介 文藝春秋 2017
へろへろ* 鹿子裕文 ナナロク社 2015
その後の不自由* 上岡陽江+大嶋栄子 医学書院 2010
京の大工棟梁と七人の職人衆* 笠井一子 草思社 1999

2017年3月20日月曜日

月末

月末がちかづいてきた
意識しているつもりはないが、せうそこ#3のことが気になるのか、
当時の記憶の断片が甦ってくる
聞き手が阪本さんになったのも不思議なご縁

3年前の12月
妻の四十九日を終え、そこから父の看取りモードに入っていった
整体操法講座の前日
目黒の額縁屋さんで開かれていたマメ画伯の個展に娘と連れ立ってでかけた
その帰り道、九州から上京してきていた阪本さんと遭遇
しばらく立ち話したあと、「じゃあまた明日」と言葉を交わし、
僕らは父の住む江戸川に向かったのだった

父はその日の未明息をひきとり、
当然のことだが、ぼくは操法講座を欠席することになった

迷う

高潮期は迷う
迷い迷って、左大文字山頂
標高230メートルなのに、ここに至る道はなかなか険しい
誰にも会わず、熊でも出てこないか不安になる
山頂からは京都の街が一望できる
左に比叡山
その右に大文字山
その手前に見える丘は船岡山
ずっと、右に視線を移すと、北野天満宮、平野神社の森
手前にあるのは送り火のための火床
等持院から1時間でたどり着く

2017年3月18日土曜日

高潮期

気がつくと高潮期
高潮を好調と勘違いしていた若い頃とは異なり
まったりのんびり過ごしていたいはずなのに、なにげに気ぜわしくなる
いやだいやだ

夜も眠れず
タバコの量ばかり増え
かといって、落ち着いて本が読めるわけではない
と、言いながら、「へろへろ」を読みはじめたら止まらなくなって、
結局、夜が白み始めるころ眠りにつく

結果は寝坊
10時半に布団から抜け出して、お天気がよいことを確認して洗濯機を回しはじめる
洗濯物を干したらもう昼近い
ボウルに、小麦粉、ベーキングパウダー、少々の砂糖、さらに卵、牛乳と水を加える
コーヒーを淹れつつ、パンケーキを焼く
1枚目ははちみつをかけ、2枚目はクリームチーズにブルーベリージャムを添える

前日は結局出かけることがなかったので、買物がてら散歩に出ることにする
白梅町まで出ると、三連休ということなのか人がけっこう出ている
一条通りまで下り、商店街を東へ
長五郎餅で桜餅とうぐいす餅を一個づつ買い、さらに、とようけ屋で木綿豆腐一丁と油揚一枚
コーナンに寄って、サンドペーパー購入
先日、ヨーコさんからいただいた二重局面硯の表面を少し研磨するつもり

そのまま北上
上七軒の通りを斜めに上がり、北野天満宮の脇を抜け、平野神社をかすめてコープへ
牛乳だけのつもりが、数日前、楽天堂で買った豆で久しぶりにチリコンをつくることを思いつき、
ひき肉とトマト缶を買い物カゴに入れると結構重くなってしまった

西大路に出てそのまま南下
再び平野神社の横を通り過ぎようとすると、「桜花祭」4月10日とある
等持院稽古場でやることになっている「片桐ユズルにきく」の当日ではないか
去年はちょうどその頃、東京に行ってたのではないかな
見た記憶がない
どうやら、行列も出るらしい

平野神社の交差点を渡り、そのまま西へ
馬代通も越えて、そのまま直進し、立命館の東門からキャンパスに足を踏み入れる
これが近道なのだが、普段は学生であふれかえっているから、めったに通ることはない
南門に抜け、そのまま歩くと等持院の山門の脇に出る

なんだか、散歩案内になってしまった
ね、高潮期でしょ
あ、お彼岸用の花買うの忘れてた

2017年3月17日金曜日

稽古着生活

ここ1月半、ほぼ100パーセント稽古着生活
すると、意外なことに稽古着の数が十分でないことに気づいた

普段着用の稽古着の数は足りている
つまり、着古された稽古着はたくさんある
ところが、外着としての稽古着、稽古用の稽古着が足りてない
最近は冠婚葬祭も稽古着で出かけているのだが、袴の膝が擦り切れたものはダメだから、
外着用の袴は最低ひとつ必要
つまり、あと一、二本袴を誂えないとだめということだな

防寒着も課題
ウールの着物用コートはあるのだが、着ぶくれた感じになってしまう
春のこの時期には野暮すぎる
かといって、羽織だけでは寒い時もある
ポンチョみたいな上からかぶるだけのものがあればよいのにと思う
どなたかアドバイスをいただければありがたい

シャツを頭から「かぶる」という動きがいやになった
腕を袖に通す時もそうだが、あの摩擦感がいやになった
ふんどしにスイッチを押されたかたちだが、この変化に自分で驚いている
ゴム紐の害について甲野さんが説いているという話を最近聞いたのだが、非常に納得
父の介護をしているとき、年寄りほど和服を着ればよいのにと思ったことがある
シャツの代わりに襦袢を、パンツでなく褌にすれば、介護する側も本人たちも楽だろう

向こう一年かけて、必要な衣類とそうでないものを分別していこうと思う
ひょっとすると一年後、衣類の量は半減しているかもしれない

2017年3月15日水曜日

前にすすむ

一昨年の春から秋にかけて書いていた、「前にすすむ」シリーズを読める状態に復活させました

片桐ユズルにきくat 等持院

4月の「片桐ユズルにきく」を等持院稽古場で開催することになりましたのでご案内します
 日時  4月10日(月) 14時30分〜16時30分くらい
 会費 2000円
・14時に嵐電北野白梅町で集合し、等持院稽古場に移動します
 直接いらっしゃる方は、地図を参考にしてください
・はじめての方も参加できます(予約はこちらから)

2017年3月13日月曜日

石川遠征

月例の石川遠征
予約してあったサンダーバードをキャンセルして青春18きっぷ購入
円町より山陰線で京都駅
敦賀福井経由で松任着16時すぎ
サンダーバードは2時間で京都ー石川を結んでくれるので便利だが、
在来線の速度の方が体にはしっくりくる

ホテルにチェックイン
テレビを点けてみると森友学園園長会見などを流している
食事に出かけるのが遅くなり、7時を過ぎてから電車で金沢駅まで移動
稽古前日はフォーラスで映画を観るという習慣も最近は薄れがち
駅ナカのスーパーでタコ飯などを買い、これを持ち帰って夕食にするつもりでいたが、
結局、8番ラーメンに入る
石川のソウルフードと呼ばれていることは知っているが、ちょっと淋しい夕食

今回の稽古は土日2日間
初日は「支点を外す」をテーマに稽古
二日目は「合掌行気&愉気」
男性陣にふんどしの効用を説いている自分が可笑しい
出入りはあるが、この会は十名ほどのメンバーが入れ替わり立ち替わり参加してくれている
前に進んでいる感には欠けるが、積み重なってきてる感じはある

松任は金沢から西に三つ目の駅
北陸新幹線の開通以来、金沢駅周辺の宿が取りづらくなったこともあり、
この駅近くのビジネスホテルが定宿になりつつある
会場まで徒歩3分だから便利なのだけれど、夜は閑散としている
居酒屋での食事はちょっと気がひけるので金沢駅まで出かけることが多い
金沢に出かけなければ、もうコンビニ恃み

稽古会が終わって、帰りは福井で途中下車というか電車待ち
新幹線開通に備え、新しい駅ビルができてから随分モダンになった
どこにでもある駅になったという意味でもある
ベンチの一角を恐竜くんが占めているのが福井らしい
蕎麦屋でおろしそばとソースカツ丼
ちょっと不思議な組み合わせだが、定番メニューらしい

帰りは米原回りで京都到着
京都の方が暖かくホッとする
青春18きっぷ、あと3回分残っているけど、でかける時間はあるだろうか?

2017年3月5日日曜日

せかいにふれる

昨年4月の回り稽古で話した内容が掘り起こしされて戻ってきた
近々『回廊』という冊子にまとめられるはずである

私の話の中で、キーワードとして「世界にふれる」という言葉が出てくるのだが、
これはアリ先生の「連座をやっていると、世界へのふれかたが変わる」という言葉を借用したもの
ひとにふれる、ものにふれる、というところまでは出てきても、
なかなか「せかいにふれる」という言葉は出てこない
ぼくらが稽古のなかでやろうとしていることを美しく表現している言葉だとおもう

「整体三代」というのが、もうひとつのキーワード
先月末に「せうそこ2」に載せる文章を書いたのだが、やはり、この言葉を使っていた
つまり、一年通して同じことを言っている
「せうそこ2」の冊子版は、今月末にはできあがってくる予定
前回と同じく、限定200部だそうです

せうそこ3

月末31日、第3回目のせうそこやります
とうとう、話し手として登場することに...