2015年11月28日土曜日

11月の読書

十日に一度のペースで中央図書館に通っている
予約できる冊数は10冊までで、借り出せるのも同じく10冊
横浜のときはともに6冊だった
この4冊の違いがけっこう大きく、また、横浜よりも予約者数が少なく、
予約してから手元に届くまでの時間が短い
結果、借り出す本の数は増えている
対話本だとあっという間に読めちゃうし、
時間はたっぷりあるし...

思想をかたちにする* 上野千鶴子対談集 青土社 2015
異端の人間学* 五木寛之・佐藤優 幻冬舎新書 2015
洋子さんの本棚* 小川洋子・平松洋子 集英社 2015
日本戦後史論* 内田樹・白井聡 徳間書店 2015
日本のカタチ2050* 竹内昌義他 晶文社 2014
世界を巻き込む。* 中村俊裕 ダイヤモンド社 2014
世界の辺境とハードボイルド室町時代* 高野秀行・清水克行 集英社インターナショナル 2015
あわいの力* 安田登 ミシマ社 2013
世界はこのままイスラーム化するのか 島田裕巳・中田考 幻冬舎新書 2015
「戦後」の墓碑銘 白井聡 金曜日 2015
本当はひどかった昔の日本* 大塚ひかり 新潮社 2014
ヨハネスブルグの天使たち* 宮内悠介 早川書房 2013
聞き出す力* 吉田豪 日本文芸社 2014
日本人はなぜ存在するか* 與那覇潤 2013
辺境から世界を変える* 加藤徹生 ダイヤモンド社 2011
からだのこえをきく* 小池博史 新潮社 2013
家と庭と犬とねこ 石井桃子 河出書房新社 2013
花森安治 KAWAD夢ムック 2011

2015年11月24日火曜日

市内一周

明日から天気崩れるというので、
一度やろうと思っていた市内一周ツアーを決行
自転車のタイヤに空気を入れ、昼過ぎに出発
最初は下りでラクちん
途中から北風が吹きはじめ、ゆるい登りもきつくなる
天王町のドトールで休憩し、河原町今出川のタバコ屋さんにも寄り、
最後に先日教えてもらった一条商店街のラーメン屋でラーメン・餃子を食べ、
家にたどりついたら、もう真っ暗になっていた
30キロ走ったのか

一周忌

妻と父の一周忌終えた
ようやく、という言葉を付け加えたくなるような一年
これに合わせ、京都の新居に、まず娘が来て、次に婿さん(はじめて使う言葉だ)が来て、
そして、法事のあと、妹夫婦も泊まりにやってきた

京都から大阪のお寺に行くにはどうすればいいのだろうと調べてみたら、
京都から天下茶屋行きの電車が出ている
南森町という駅で乗り換えれば、お寺のある谷町六丁目まで梅田を抜けなくても行ける
帰りは同じルートをひとりで帰ってきたのだが、電車の中で爆睡してしまった
なんで電車の中って、あんなに気持ちよく寝られるのだろう

京都への引っ越しをはさんで、父の遺句集をまとめている
家族の原稿も揃ったので、なんとか来月の命日に間に合いそうだ
40句ほど選んだ父の俳句に句会のメンバーがコメントを寄せてくれ、
家族それぞれも、思い出を書いてくれた
姪っ子や妹までが俳句を作ってしまったのには驚いた
父が亡くなるまでの半年、家族が交替して句会に付き添った
それを通して、父の俳句パワーを受け取ったようだ

来月は娘の結婚式もあるし、年内は慌ただしさが続きそうです

2015年11月19日木曜日

適齢期の過剰さについて

8月の終わり頃だろうか
娘がしくしくと泣いている
まあ、めずらしいこともあるものだと訊ねてみたら
私は苦労を知らないのだろうか、と宣う
なんでも、同世代の集まりがあって、そこで出会った人たちに比べ、
自分は苦労してないのではなかろうかと思い至ったという

思わず吹き出しそうになってしまったが、そこは我慢
ここでちょっと苦労しておけば、もう少し人間としての奥行きが出るだろうに、
と思うような場面はいくつかあったのだが、
大概、スルリと避けていた
あるいは、苦労のほうが、失礼しましたといって逃げていってしまう
まあ人徳というか才能ですね

それにしても、泣いてしまうというのは、いかにも過剰である
つまり適齢期まっただ中
そこに、同じく、適齢期の男が通りかかれば、コロリと参っちゃうのだろうけれど、
親としては、もう暑苦しくて仕方がない

あれから三ヶ月経ってないというのが信じられない
娘は、ほどなく結婚相手をみつけ、さっさと入籍して、来月結婚式をやるという
脱帽です

2015年11月18日水曜日

お茶室化

お茶の道具が揃ってしまった
これまで自分のものといったらほとんどなくて、
片桐さんに作ってもらった茶碗
叔母のところから回ってきた建水と蓋置
それに自分で買った茶筅と茶杓くらいなもの
棗さえ、買おう買おうと思いながら持っていなかった
自宅で自分用に点てるにはこれで十分

ところが、四畳半の稽古場を観た広島の安森先生が
俄然その気になって、余っている茶道具を知り合いの骨董屋さんに託して届けてくれた
水指に柄杓に棗、おまけに知り合いが作ったという織部風の茶碗
風炉で炭の用意をするのは難しいから、
そういう時は、火鉢に茶釜を載せればよいというアドバイスもいただいた
そうなると、いまは山梨の葡萄農家にいる山中さんから預かっている茶釜の出番

ともかく炭を熾し、火鉢に移す
火鉢を持って四畳半に入る
さてどこに置けるか
結局、床の間横の棚の前に落ち着く
お湯を入れた茶釜を運び火鉢に載せる
水指を運び、茶碗と棗を持って入る
次に建水の中に蓋置きを入れ、柄杓を載せて再び入室
もちろん、袱紗を腰につけて

あれっ、どこからはじまるんだっけ...
最初の動作がわからない
道具の位置関係を思い出して、少しだけ動かしてみると、
ようやく柄杓に手が伸びる
なるほど、このように動きというのはつくられていくのか
流れが悪くなる度にお道具の置き場所を微調整していくことで、
お道具のあるべき場所をみつけていく

何度か一人稽古した後で、客に入ってもらうことにした
お茶菓子は天満宮近くの和菓子さんで買ってきた
最初の客は池田先生、つづいてキダヤさん
おお、客が入ると集注感がまるで違う
一度、橋さんに出向いてもらってアドバイスをいただきものだ

2015年11月8日日曜日

松井くんへ

京都に越してきて6週間、一ヶ月半が過ぎました。最初の一ヶ月は、とにかく生活できる環境を作っていくのが第一で、二日に開けず、ホームセンターやら電気屋さんに通っていました。モノを減らしてきたのと、収納スペースもたくさんある家なので、ダンボールに埋もれる生活は一週間で脱し、わりに順調に新生活に入ることができました。ガスファンヒーターも入れたので、冬支度も万全です。もっとも、「京都の冬は下から冷えてくるから、炬燵は必需品でしょう」と京都の人には言われましたが...

モノ減らしは継続中で、持ってはきたものの要らないと判断したものは、どんどん捨てています。やはり食器など使いそうもないものがまだ眠っているので、今度、そちらに送るかもしれません。もっとも、モノ減らしをしている反面、稽古場の備品は増えました。毛氈は買ったし、稽古場用といえるかどうか分からないけれど、広島の安森さんから、火鉢一式に加え、茶道具もあれこれ送られてきて、ここで「お茶をやりんせー」とプレッシャーをかけられています。山中さんのところから預かったままになっていた茶釜が活躍する日が来るかもしれません。

大井町のみなさんはお元気ですか? 僕がひそかに三人娘と呼んでいた、おばちゃま方はちゃんと通ってきていますか? 黒沼くんは来てるだろうけれど、原田くんはどう? ツノちゃんの新しい仕事は始まったの? 名前を挙げていけばきりがないけれど、みなさんによろしくお伝え下さい。交通費を出せるくらい仕事ができていれば、12月には東京に行くつもりでいます。あまりに唐突な引っ越しだったので、ちゃんとご挨拶もできなかった人たちもいるので、どっかで皆さんとお会いしたいですね。なんか、考えておいてください。本部の諸先生&おばさま方にもよろしく。

等持院稽古場もぼちぼち動きはじめています。京都稽古会も二度あったので、合間合間でどんなところか見に来て下さる方も大勢いて嬉しかったです。稽古の日程表は出していますが、まだ予約ゼロの日が多く、基本ヒマなので、ふと思い立って、近所のいわゆる観光地と呼ばれるところに出かけたりしてるので、池田さんには、「楽しんでる〜」と呆れられています。昨日は、少人数稽古にふたり来てくださり、坐法臥法の稽古したのですが、四畳半での稽古もなかなか愉しいです。

一緒に移住するはずだった娘が来なくなったことで、淋しいでしょうと訊かれることもあるのですが、あまり孤独感というのは感じることないですね。これまで押し入れにしまい込まれていたオヤジが集めた花器とか、義姉の織った布とか、これまで居場所を与えられてこなかったモノたちが自分の場所を見つけた感じもあって、それらを通して、いろんな人たちの気配ーもっとも、もうこの世にいない人たちなのだけれどーと共にある感じが心地よい。だから、池田さんには「隠居してるー」と言われてしまうのだけれど。

いつでも宿は提供しますから、億岐先生を見倣って一度京都稽古会に出てきてください。

*ネットをやらない松井くんのために、だれかプリントアウトして届けてください
*追記 月曜夜本人からメーッセージ届きましたとの電話ありました

2015年11月6日金曜日

畳の目を数える

客を迎える準備は整った
あとは、合掌行気して、畳の目を数える

いつでも稽古ができる空間があるというのはありがたい
稽古着に着替え、四畳半に入れば、もうそこが稽古場なのだ
朝に夕に随伴行気を復習しながら合掌行気

そもそも教えられるものはなにもないし、
教えるということはおそらく僕の天職ではない
一緒に稽古したいという人が現れれば、一緒にやる
そうでなければひとりでやる

そういえば、先月末に来た人など、
二時間お茶飲んで喋って、会費を置いて帰っていった
坐法臥法のコマだったのだけれど、稽古した気分になってしまった
なんだか不思議な体験

日が照ってさへいれば、暖房もいらないかも
朝日は入るし、夕方近くまで日は差し込んでくる
ただ、一日があっという間に過ぎていく

2015年11月2日月曜日

暖房

朝晩大分冷え込んできた
持ってきた電気ストーブやホットカーペット、
それに前の住人が残してくれたエアコンで寒さをしのいでいるが、本格的な冬には力不足
それでなくても寒さには弱いのだ
どのような暖房器具を使うか、それが喫緊の課題
近々ガスストーブかガスファンヒーターを入れることになるだろうが、
どの部屋をどのように温めるか悩ましいところ

知人が送ってくれた火鉢がある
真鍮製のいわゆる手焙り火鉢
炭も一緒に送られてきたから、火さへ熾せば使用可能な状態
火熾しに若干手間取ったものの、火鉢に炭を置いてみた
室温を上げるのにどれだけ役立っているのかわからないくらいの暖かさなのだが、
 体ちかくに「火」があるというだけで、なぜか落ち着く
手をあぶり、ほの暖かくなった側面を撫でている

僕など、半世紀前の石油ストーブ以前の生活を知っている世代だけれど、
それでも、火鉢だけでは、とても冬は越せそうもない