2015年10月19日月曜日

白山ふたたび

 11週間ぶりの石川。8月のはじめ、白山稽古会から京都に流れていくことで、小さなスイッチが、カチッと入った。それからの二ヶ月は、これまでの人生の中で三本の指に入るくらい目まぐるしい展開だった。

 よくまあ、北陸に戻ってこれたものだ。そして、今回は、京都から北陸道をたどってやってきた。特急サンダーバードで2時間と少々。等持院から京都駅まで1時間弱だから、3時間で金沢にたどり着く。今から思うと、東京から上越回りで電車を乗り継いで、あるいは、羽田小松間を飛行機で飛びながら、ほぼ6年間、よく通っていたものである。

 ここ数年の落ち着きのなさが災いしてか、稽古会の会員数も減り気味。縄文山田さんには、北陸稽古会、いや、日本海稽古会をなんとかしましょうとハッパをかけられている。その核として、白山稽古会をもっと充実させねばと思う。

 北陸新幹線開通のあおりを食らい、金沢駅周辺のホテルから追いやられ、今回は松任泊。稽古会の会場は松任にあるのだから、本来の姿に戻ったというべきか。金沢の混雑に嫌気をさした観光客が「もっと落ち着けるところ」を探して隣の白山市まで流れてきているようだ。人の出入りのある文化財のなかで稽古をしている身とすれば、観光客の目に晒されてながら稽古するのは不思議な気分。身体教育研究所を説明するパンフレットなどあるといいですね。