2013年6月12日水曜日

ひとふでがき

一筆書きが好き、といっても旅の話です
二箇所行きたいところがあれば、
どのように現在地を含め三点を繋げられるか
と考えはじめる
二箇所それぞれを単純往復というのを潔しとしない
貧乏くさいと言われても反論しないが、
経済合理性に反するケースも多々あるから、ただの貧乏性ではない
単純に周遊したいだけ
人によっては「鉄道一筆書き日本一周」という話になっていくのだろうが、
そういうマニアックさは持ち合わせていない

17歳の一人旅からしてそうだったな
津山(岡山)から鳥取に抜け、日本海側をとことこ下り、
関門トンネルを徒歩で(ほんとか?)九州に渡る
福岡〜佐賀〜長崎〜熊本と移動して別府に至り、
そして瀬戸内海を関西汽船で横切って高松〜岡山ルートで帰ってきた
やはり一筆書きだ

はじめて海外に出かけていったときには、結局東回りで地球一周
人生最初で最後の世界一周
20ヶ月かかったけどw
だからオープンジョーで航空券を手配するのも好き
着陸地と離陸地をずらすことで回遊性を作り出そうというわけだ
行きはフランクフルト、帰りはロンドン
あるいは、行きはデュッセルドルフ、帰りはミュンヘンといった具合

芭蕉のおくのほそ道も一筆書きだが、
江戸発大垣着だからループは閉じられていない
芭蕉が江戸に戻るのはおくのほそ道の旅を終えて二年半後
二年かけておくのほそ道を完成させている
そして、再び上方へと旅立っている

普段は田園都市線・大井町線単純往復の繰り返し
ならば、行きと帰りのルートを変えればいいじゃないかと問われれば、
そんなしんどいことはやりたくない
と当然のように答える
ルーティンはルーティンなのだ

この単純往復からはみ出したいがために、
芭蕉まで持ちだし、とんだ駄文に付きあわせてしまいました