2013年1月30日水曜日

1月の読書

街場の文体論 内田樹 ミシマ社 2012
こんな夜更けにバナナかよ* 渡辺一史 北海道新聞社 2003
日本人と不動産* 吉村槇治 平凡社新書 2011
天頂より少し下って* 川上弘美 小学館2011
梅原猛の能を観る* 梅原猛 朝日新聞社 2012
悪名の棺 笹川良一伝* 工藤美代子 幻冬舎 2010
戦後史の正体* 孫崎享 創元社 2012
1976年のアントニオ猪木* 柳澤健 文藝春秋 2007
武学探究 甲野善紀・光岡英稔 冬弓舎 2005
荒天の武学 内田樹・光岡英稔 集英社新書 2012

2013年1月29日火曜日

稽古日誌 1/25-1/29

【1月25日】東京は春の風。空気に湿り気が出てきた。北陸は暴風雪らしく飛行機が飛ぶかどうか危惧しながら羽田に向かう。なんとか小松空港経由で金沢到着。これまで金沢駅周辺のホテルに泊まることが多かったのだが、はじめて近江町市場近くの宿。【1月26日】寒い。雪を冷たいとは思わないが、横から降ってくると別物だ。北国の道路って、融雪用のパイプが道路に埋め込まれてるのね。おかげで横断歩道も水浸し。この天候の中、白山稽古会に8名の参加者。背骨から動かすという稽古を中心に。この会、時折、ハード系の稽古に迷い込むことがあるのだが、なぜか蹲踞などもやってしまう。稽古最終盤、突然Yくんが現れる。今日が初回の加賀稽古会に行く途中寄ってくれたらしい。上越ー糸魚川-白山ー加賀という具合に日本海ネットワークが構築されつつある。【1月27日】白山稽古会2日目。中学生の子供を持つ母親たちと、しばし教育談義。稽古は「カタとスキマの感覚ついて」。【1月28日】昨年に続き、白山稽古会の一環としてお茶の稽古をすることになり、Oさんと日程調整。5月4日(土)が公開講話、翌5日(日)がお茶会の予定。三ヶ月先の話なのだが、遥か先のことのように思える。【1月29日】テーマ稽古「合掌行気と内観的愉気」は「合掌行気以前」に改称。今日は「手首」「切る」という内容で二時間。

2013年1月24日木曜日

稽古日誌 1/21-1/24 

【1月21日】休みの日には料理をしようと肉買ってきてビーフカレー。おっと、これは稽古日誌とは関係ない。【1月22日】「活元運動以前」。初回は一人だけの参加者で稽古としてはやりづらかったが、今回は居残ってくれたMさんを含め四人いたので二人組、三人組であれこれ試すことができた。ある程度動法をやっている人を想定していたのだが、集まってくるのはなぜか稽古初心者。【1月23日】本部稽古。内観の基礎の基礎。25年目にして、いまだにちゃんと理解できてないぞ!久しぶりにHさんと組む。脚は割れるようにつらかったが、これまでにないくらい重心の低い正座ができあがった。【1月24日】久しぶりのにぎわい。二組の毛せんの上で稽古が同時並行で進んでいくのは大井町ならでは。北陸に暴風雪の予報。明日飛行機飛ぶのかな。

2013年1月21日月曜日

のんきのつどい

「のんきのつどい」が2月11日(月・祝)開かれます
場はサローネ・フォンタナ(成城学園前/祖師ヶ谷大蔵) 
お問い合わせは、info@renkukai.comまで
 


2013年1月20日日曜日

稽古日誌 1/16-1/20

【1月16日】二子玉川で本部稽古。【1月17日】稽古場にたどり着くと隣家との間が屋根から滑り落ちた雪で埋まっている。あわててMさんと二人雪掻きをはじめる。旧い稽古仲間であるT1さん来訪。夕方になって大井町で臨書の会をやっているNくん、テスラの新刊本を携えT2さんも現れ、男子人口密度最高値を示す。【1月18日】今年は西に向かわねばと思う。個人事業者の申告のしかたについて学習。財布を事業用と個人用に分けろといってもな〜。Yさんの訃報届く。このところ稽古仲間の訃報に接する機会が増えた。25年やってると、50歳だった人は75歳になってる訳だからなぁー。【1月19日】本部動法基礎。近代vs.前近代。昔なつかしのハード系動法。【1月20日】今年初の筆動法。動法以前に、家庭の中から筆そのものがすでに失われているのだ。稽古前の個別に現れた小6の男の子の背が伸びていて、目線がほぼ同じになっていたw。

合掌行気以前

大井町火曜日の夜学は「活元運動以前」と「合掌行気と内観的愉気」を一週間おきに行うというスタイルで始まった。はじめてみると後者も「合掌行気以前」とうタイトルに変えた方がよさそうである。行法としての合掌行気であれば、両の手のひらが合わさった後に何が起こるかに力点が置かれても不思議ではないが、稽古として行うとなると、むしろ前半部分をどれだけ丁寧に行えるかが生命線になる。つまり、合掌行気というカタにどのように入っていけるかの追求が稽古になるわけだ。意志の力によって手と手を合わせ、合掌の形に持ち込むことは簡単である。それを意志の力に依らないで行うにはどうすればよいのか。カタの形成の問題というのは実に興味深い。他者との同調に求められる「カタ」という無意志にたどり着くために、人は先ず「カタに入ル」と意志せねばならぬ。この矛盾に折り合いをつけていくことが技になっていく。ヒトとして生きるこというのは実に厄介なことである。

2013年1月18日金曜日

紙の本を読む贅沢

Kindle Paperwhiteを購入
僕にとっては青空文庫リーダーといってよいのかな
青空文庫といっても、実際にはkindleに最適化されたファイルを
キンドルストアからダウンロードすることになる
実をいうとこの時点で、著作権の切れた文化遺産を皆で共有する
という青空文庫本来の主旨からだいぶ外れてしまう
キンドルストアでは、有料の電子書籍も並列して売られていて、
青空文庫本は価格0円の書籍という扱いになる
青空文庫本をキンドルストアで提供することで、アマゾンの購入
システムに慣れさせようという意図があるわけだ

さて肝腎のKPだが、モノとしてはちょっと淋しい
まあ、8000円に満たない端末に文句をいう方が間違ってるのだろ
うけれど
例えは悪いが、「紙皿で御飯食べてる感じ」とでもいおうか...
逆に、紙に印刷された本を読むことがどれだけ贅沢な経験である
かが浮き彫りになってしまった

KPで本を読むことは可能なのか?
寺田寅彦のエッセイは読めそうだが、長編はどうだろう



2013年1月16日水曜日

2013年1月15日火曜日

稽古日誌 1/12-1/15

【1月12日】菊名で年明けはじめてのお茶の稽古。春の日射しのようなお茶。二つ重ねのお茶椀なんてはじめてだ。その足で二子玉川へ。公開講話。ブラジルの田中さんが仲間三人を引き連れて参加。初回参加者が多いせいか、人数以上に混み合っている印象だ。【1月13日】大井町稽古公開日。参加7名。前日の公開講話の復習から後半はお茶を点てお茶を頂くという稽古に転じる。稽古仲間でもあるお茶の先生からは、「お茶の稽古をやりなさいよ」と言われてるのだけれど、どうすれば稽古として提示できるのだろう?【1月14日】関東地方は雪。「ひとひとにふれる」というテーマで稽古する予定だったのだが、現れたのが若者二人だけだったので急遽「団扇投げ」に変更。後半は蹲踞。稽古場初期の時代に体育会系のノリでやっていた稽古を内観的に組み直すと、とても百回なんてやってられない。どうも春に向かう動きに乗れてない。H2が少し妙なのでプチ禁糖を試みることにする。
【1月15日】大井町火曜テーマ稽古夜学の二回目。先週が「活元運動以前」だとすれば、今週は「合掌行気以前」の稽古ということになる。2時間の枠だったが稽古の後は爽やか。(このテーマ稽古は予約制です)

音楽会

ドイツでの稽古会にずっと参加されている遠藤裕貴子さんと星野えり子さんのお二人が横浜でコンサートをされるとのことです。残念ながら石川行きと重なり私は欠席。

2013年1月11日金曜日

稽古日誌 1/7-1/11

実はこの「稽古日誌」にはサブタイトルが付いている。そのサブタイトルとは、「あるいは個人事業主事始め」というもの。理由はおいおい。【1月7日】税務署&区役所保険課へ。組織改革の結果、指導者は個人事業主として活動することになった。組織存続のために、その構成員はいきなり新自由主義経済の荒波に放り込まれることになったわけだ。中国化?ともいえる。25年間かけて作り上げてきたものが全部ひっくり返された。これから先、社会性を身につけられない指導者は淘汰されて行くのではないか。あるいは、面倒な部分をアウトソーシングできる人だけが生き延びられるのかも。【1月8日】再び税務署&区役所。とりあえず手続き完了。大井町へ。稽古着を作ってくれているKさんと、一度、稽古着を縫っている人、着付けを教えている人、古着を売っている人といった人たちを集めて、「公開着物トークの会」をやろうという話になる。夜学「活元運動以前」。おそらく二年ぶりの火曜夜学復活。【1月9日】本部初稽古。「今期はふれ方をはじめからやります」とD先生。なんと、タイムリーな。大井町でのテーマ稽古として、「ひとひとにふれる」(初回1/14月祝)というタイトルで月一回稽古をやることを決めたばかりなのだ。【1月10日】大井町。閑古鳥が鳴いてる。まずい。【1月11日】二ヶ月ぶりに鎌倉のEVP事務所へ。女の園になっているw。

2013年1月8日火曜日

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

これはちょっと観にゆきたいかな


英語版の予告編だと構成がちょっと違う

サヨナラニッポン 若者たちが消えてゆく国

年間10万人の若者が海外に転職していってるのか...

 
サヨナラニッポン~若者たちが消えてゆく国...

2013年1月7日月曜日

稽古日誌 1/4-1/6

【1月4日】ドイツから一時帰国中のKさんのリクエストに応じて臨時の個別稽古。これが仕事始めとなる。年末年始留守にしていた稽古場はなかなか暖まらない。Kさんに「稽古場が綺麗になりましたね」との感想をいただく。そうなのです。年末に普段の大掃除に加え、20年分のゴミ出しをしたのです。稽古場宛に年賀状数枚。いずれも東北在住の方から。【1月5日】船橋稽古会。参加7名。稽古は内観入門。今年は組稽古をデフォルトにする。最後はシンクロナイズド臥法で起き上がる。深夜、2月の白山稽古会のための宿泊交通の手配をいつもの旅行サイトでやろうとしたら宿がない!受験シーズンだからなのか。あちこち探しまわった末、JAL便往復+ヴィアイン金沢のパッケージを見つける。遠距離稽古会を赤字を出さずに続けることの難しさ。予約してた飛行機が飛ばないこともあるしw。【1月6日】大井町オリエンテーション。男子6名に女子1名。なぜか男子ばかり集まってくる。しかも20代前半男子3名。同僚Mくんのテンションがやたら高い。お茶タイム用に福鶴餅の差し入れ。テニス組が二人いたので、しばしテニス談義。プロのプレイヤーの放つボールは時速200キロを超えるのか。「ひとひとにふれる」のさわりでひとコマ稽古。オリエンテーション後の個別稽古に現れたEさんを交え、今度はスポーツと階級社会についてのお話。稽古場におけるこの雑談タイムを大井町大学と称する。

2013年1月5日土曜日

はじめての川崎大師

仕事始め
といっても、夕方、臨時の個人教授
仕事前に川崎大師に詣でることにする
溝ノ口で南武線に乗り換え川崎へ
京急川崎駅まで歩き大師線に乗り換える
はじめての川崎大師
参道をぞろぞろと大勢の人が歩いている
両脇に並んでいる出店のひとつが甘酒を売っていたので買って飲む


お寺が近くなったところで行列の足が止まる
境内への入場制限をしているようだ
正月4日でこの人出は予想してなかった
飴屋さんがNanta張りに包丁をリズミカルに打ち鳴らしている
Nantaが先なのか、それとも飴屋が先なのか
とりとめのないことを考えながら行列が進むのを待つ


境内に入る
本堂に向かう行列もまた人数制限している
ご本尊の前にようやくたどり着く
お賽銭を投げ入れ、合掌する
お寺と神社ではずいぶんお参りする気分がちがう
神社で柏手を打つと、次どうするのか考えているうちに
お願いすることを忘れてしまう
お寺だと、いくらでもお願いできてしまう



人混みから這い出るように逃れ、境内を少し歩く
縁日状態
東寺の弘法さんを思い出す
人の流れに戻り、駅への帰り道をたどる
そうそうおみくじも引いたら「吉」と出た

2013年1月3日木曜日

初詣

大井町稽古場に行くついでに、鮫洲八幡社にお参りしてきた
これまでしらなかったけれど、厳島神社の末社も祀られてるのね


2013年1月2日水曜日

初夢

明けましておめでとうございます
関東地方は好天に恵まれ、穏やかな年明けとなりました
年賀状お送り下さった皆様、ありがとうございました
結婚されたり、赤ちゃんが生まれたり、嬉しい知らせが多かった
私も、年賀状に代わる「寒中見舞」の文面をそろそろつくらなければ

年越しの友は『街場の文体論』(内田樹 ミシマ社 2012)
いわゆる「ウチダ本」は結構読んでいるけれど、
この本のライブ感は群を抜いています
「エリクチュール」の話(第7講、第8講)、
それに繋がる「檻ごと動く」(第13講)は殊に面白かった

今年最初の買物は、Amazonのkindle paper white
3~5週間待ちになっているので、届くのは月末?
もともと電子本に関心はあって、『季刊本とコンピュータ』を読み、
90年代からエクスパンドブックというソフトで本を作ったりもしていた
青空文庫にも随分お世話になってきた
でも、結局、ipadで本は読めず、ずっと紙の本を読んできた
それでも、電子本のとりあえずの到達点を自分の目で確かめておきたいんだよね
柳田国男の著作が青空文庫に入るというのも引き鉄

初夢って今朝の夢ですよね?
どっかのライブハウスに入っている不思議な夢だった

さて、今年は先の読めない正念場
ひさしぶりのワクワク感を味わっています