2012年4月4日水曜日

主夫の一日

4月4日、出発予定日
この日のオーシャンフェリーで徳島に向かい、5日から歩き始めるはずだった
2月初旬時点での計画
しかし、出発はかなわず主夫業にいそしむ日々
まさに「出立にたどり着くまで幾千里」

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主夫の一日はゴミ出しからはじまる
ようやく、収集品目と曜日のカレンダーがつながり、
こまごまとしたものを順次出している
収集されたゴミがどのように処理されているのか把握できてない、
という後ろめたさはあるが、
家の風通しをよくするためには、この細かな作業が必須となる
つまり我が家は隙間がゴミで埋まっていたのだ

朝食をちょちょっと取って、洗濯に取り掛かる
風呂から洗濯機に残り湯を移し、
カミさんに言われた通りのやりかたで洗濯を進めていく
すすぎは二回、白物と色物は分けて洗う等々、カミさんルールに従う
昼はすぐ来てしまう
掃除は毎日はできそうもない

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そして3時前、カミさんの入っている病院に出動
そう、体調不良を訴えていた妻が入院してしまったのだ
医者に行くことを私の仕事を慮って遠慮していたらしい
そうなんだろうなと思う
入院し、ほっとした感のある妻の顔を見て、
そこまで追い込んでしまっていたのかと悔悟の念が生まれる

もともとがストレス説大好きな妻
癌だったら即切って繋いじゃいましょう、というノリの医師
単純明快、合わせ鏡のような人生観が病院の中では力を持つ
人生そんなに分かりやすくていいのか馬鹿野郎と悪態をつくも、
その分かりやすさから疎外され、無力感に打ちのめされる
と同時に妻の不在にうろたえている

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こんな深夜まで起きている
そう、明日はごみの収集がないのだよ